ロンドンお肉事情 ラムの基本 嫌いな人も好きになる?!美味しいラム肉
投稿日:2018年06月02日(土)
独特の臭みが嫌いで全く食べられなかったのですが、ロンドンに来てすっかり好きになったラム。今年の夫の誕生日はラムTボーンステーキでお祝いしたくらい、夫婦共々ラムが大好きに。
日本だと、香草をたっぷり使って匂いを消して~という調理法が一般的ですが、ロンドンのラムは、臭みがほぼ無いので匂いを消す必要はありません!!
ロンドンでは、牛肉と同じくらい人気があり、新鮮なラムが手に入ります。
特に近年、宗教上の理由から豚肉を食べないアラブ系移民が増えたこともひとつの要因かもしれません。
ラムの基本
生後約1年未満の羊がラム/Lamb。 それ以上に成長するとマトン/Muttonと呼ばれます。
※ジンギスカンは、ラムやマトンを使う日本料理のことです。
産地は、中国>オーストラリア>ニュージーランド>スーダン>インド>イギリス>トルコ>アルジェリア>ナイジェリアといった感じ。意外と中国が一番なんですね。
スーダンやトルコ、アルジェリア、ナイジェリアはイスラム教徒の多い国なので、豚肉を食べない代わりに羊をよく食べるようです。
※以下、屠畜の写真が出てきますので苦手な方は見ないでくださいm(_ _)m
苦手な方は次のページへ進んでください。
先日旦那が出張で、チュニジア(アフリカ北部のイスラム信仰国)に行ったときに、こんな写真を見せてくれました。
レストランの店先で羊(マトン)を屠畜、その場でバーベキューという形だったそうで、旦那はかなり驚いたらしい。もちろん衛生的にちょっと・・・と思いますが、命をいただいて食べてるんだ、ということを学ぶという意味では、屠畜を見る機会が無い日本に比べて良いことなのではないかな~と思います。色んな部位を残さず売ろう、残さず美味しく食べよう、と思いますよね。
ラムの部位
話を戻して、ラムの部位について。
日本でよく見かけるのは、この3つ。
(1)ラムチョップ=骨付きのロース肉
ロース=サーロイン&リブロースを意味します。
(2)ラムラック
肋骨の下のバラ肉がくっついている、ブロック肉です。このままローストするのに使います。
(3)フレンチラムラック
肋骨の下のバラ肉が取り除かれている、ブロック肉です。ラムラック同様、このままローストしますが、なるべく厚さが均等なものを選んだ方が、火を通す際に調理しやすいです。
ラム大好きのイギリスでは、こんなにたくさんの部位が売られています。
まずは高級スーパーのホールフーズの精肉コーナー。
デパ地下には、ブロック肉がたくさん売られています。
ラムのTボーンステーキ
サーロインとヒレ、バラの3つのお肉が楽しめるTボーンステーキ。ロインチョップ/Loin Chopと表記されていることもあります。
出来上がりはこんな感じ。夫は一人で3本は平らげます(゜゜)w
塩胡椒とニンニクだけで、全く臭みもなく、美味しくいただきました。
脂っこくないのに柔らかいお肉です。
この白いのは脊髄。ちょっと気になるので、除けます。
ラムチョップ
ジンジャーピッグ/Ginger Pigにてマリネされたラムチョップを発見。
3本で1500円程でした。
下味が付いているので焼くだけなんです◎
ニンニクだけ加えて、フライパンで焼きました。
脂が結構出てきます~。
臭みもなく、柔らかく美味しくいただきました!
ラムのスペアリブ
アラブ系のスーパーにて。
左から、ラムチョップ/Loin chops、肩肉のステーキ/Shoulder steaks、ネック/Neck chops、スペアリブ/Ribs。
このスペアリブをトライしてみました(^^)
肋骨の上の膜や軟骨など、あえてそのままにして焼いてみました。
出来上がりはこんな感じ!思ったよりあっさりしていて◎!
ラムの煮込み用肩肉
近所の料理教室でラムカレーを作ったときの肩肉。
肩甲骨がまだついていたので、仕方なく脱骨。
難しいのでは・・・。
しかも、リンパも付きっぱなし!!日本だったらクレームもの。
元々くさみがないので、わざわざ煮込むまでもないですが、とっても柔らかくて美味しいカレーになりました!
ロンドン、フランスなどヨーロッパにいらっしゃる際には、是非ラム料理を試してみてください(^^)
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