日英の肉比較 豚肉 バラ編
投稿日:2017年10月21日(土)
今回は豚バラ編。
一昔前までは、脂が多いため人気のない部位でしたが、最近はロースと並ぶ人気部位。
脂が苦手な私ですが、西島畜産で取り扱う埼玉県産いるまポークのバラ肉は、脂がしつこくないので、一番好きな部位です(^^)
特に豚バラのしゃぶしゃぶが最高に美味しいですよ~!
日英の肉比較 豚肉 バラ編 Belly (ベリー)
英語で豚バラはBelly(ベリー)で、お腹という意味です。
まずは、豚バラの部位について簡単に(^^)
前回のロース編でも説明しましたが、下図のように、脱骨作業前はロースとバラでくっついています。
この写真だと、左側が肩ロース(カタ・ウデ)側、右側がモモに続きます。
バラの部分の厚い脂の下に、ヒレが付いています。写真右上にヒレの頭がちょろっと見えています。
ヒレや脂、胸骨を取り除いたところ。上がロースで、下がバラです。
下の写真はまだロースの背骨(椎体)や一部の肋骨が付いていますが、脱骨をしてロース(上)とバラ(下)に分割したところです。
バラの左端は、脂が多くて柔らかく、味が濃い肩ロースに続き、右端は脂が少なく、歯ごたえがあるモモに続きます。
私は、煮豚にするときはモモ側のバラ肉のブロックを買ったり、角煮にするときは肩ロース側を選んでいます。西島畜産でも、お客様にブロック肉を販売するときは、脂が多めと少なめどちらがよいかお伺いして、選んでいただいています。
前回のロースでも紹介しましたが、同じ部位でも肉質は異なるので、お料理やお好みに合わせてお選びいただきたいと思います。
1) 豚バラブロック Belly Joint
ロンドンでは、スライス肉が少なく、ブロック肉が多く販売されています。
こちらはスーパーで購入した豚バラブロックです。
値段は1kgあたり6.79ポンドと書いてあるので、100gあたり約100円です。
ロースよりも割安です。
日本の国産品より安いですが、日本で売っている輸入豚同様、品質はいまひとつ。
お肉も脂がぬちゃっべろーーん、です(・・;)
パッケージ裏には作り方の詳細が書いてあるのは、良いですよね。
最近、日本もそうなりつつ、でしょうか?
で、ロンドンで豚バラブロックを購入するときの一番の問題点。
それは豚の皮が付いていること。
初めて買ったときは、まさか皮付きが普通とは思わず、かなり衝撃でした。
下の写真は、ハンコも付いたままですし・・・。
皮と肉の間は意外と簡単にナイフが入るので、家庭の両刃包丁でも大丈夫です。
皮に刃を当てながら、剥いていきます。
前の写真でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この皮には切り込みが入っており、予想通り、ロンドンの方々は、この皮ごと食べます!!