日英の肉比較 豚肉 モモ編
投稿日:2017年11月21日(火)
今回は豚モモ編です。
豚モモは、以前”上肉”と呼ばれ、今ではロースやバラにすっかり追い抜かされてしまいましたが、昭和の頃は一番値段が高かった部位です。昔は脂の少ない豚肉が人気だったんですね。
「上肉ください」とご高齢のお客様からご注文を受けることが、今も時折あります。
日英の肉比較 豚肉 モモ編 Leg (レッグ)
英語でモモはLeg(レッグ)で、脚という意味です。または、Ham(ハム)とも呼ばれます。
まずはモモの部位について簡単に(^^)
こちらは脱骨前のモモ肉です。左側に出ているのが脚(ともすね)です。中央上部の盛り上がっている赤いお肉は、うちももで、ちょうどお尻の内側です。このうちももの膨らみ加減は、雌か去勢かを見分けるポイントのひとつです。
下図のように、モモは脱骨小割後に、うちももとそともも、しんたま、すね(ともすね)に分かれます。
関西地方では、うちもも=うちひら、そともも=そとひら、しんたま=まる、と言います。
英語では、うちもも=Topside(トップサイド)、そともも=Silverside(シルバーサイド)/Rump(ランプ)←下図ではまだ分割されていないので、しんたま=Thickflank(シックフランク)、すね=Leg(レッグ)と言います。
もっと細かくいうと、そとももは、下図のようにランプ、しきんぼう、はばき(せんぼん)、なかにくに分割できます。
ロンドンのスーパーには、見ての通り真っ赤な、stir fry strips=赤身のコマ切れや
こちらはモモブロック。
皮付きなので、私は外してから調理します。
厚切りにしたひとくちカツ用、
あっさりしたモモのしゃぶしゃぶ用があります。火を通し過ぎると固くなるので要注意です。
煮豚用などのモモブロックです。お好みの大きさでお作り致しますので、お気軽にご注文ください。
以上モモ編でした!
これで一通り、豚肉の部位がおしまいです~♪
次は牛肉の部位について書いていきます。
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