日英の肉比較 鶏肉の部位編 


肉屋のブログらしく、今日は鶏肉の部位について日本とイギリスとで比較しながら書きたいと思います(^^)

丸鶏(Chicken Whole)

こちらが丸鶏。以前ブログにも少し書きましたが、日本ではクリスマスのローストチキンとしてよく登場します。あとは韓国料理でのサムゲタン(参鶏湯)くらいでしょうか。スーパーや、鶏肉専門店を除いては精肉店でもあまり見かけないですよね。

marudori
西島畜産では、普段陳列しても丸鶏はあまり売れないので、クリスマスシーズンのみ店頭のショーケースに並べますが、茨城県産筑波鶏の丸鶏をお取り寄せ可能ですので、お気軽にお問い合わせください(^^)

一方、イギリスでは丸鶏がよく食べられるので、大抵のスーパーにいつでも丸鶏が販売されています。
こんなにたくさん!!
whole chicken waitrose

丸鶏を英語でいうと、Chicken Whole(チキン ホール)

whole chicken
総菜としても販売されています。
味が濃そうに見えても実際は味が薄いです。これロンドンではよくあります。

Chicken Whole

この丸鶏を解体すると、大きくモモ、ムネ、ササミ、手羽(手羽元・手羽中・手羽先)に分かれます。他にも、セセリ(少ししか取れない首の肉)、ヤゲン軟骨、ボンジリ(尻尾の所)、皮等々があります。

marudori devide

ちなみに、丸鶏として流通されるものには含まれておりませんが、レバーやハツ、砂肝、サエズリ(食道)といった内臓類も焼き鳥屋さんで見かけますよね。私は苦手ですが。。。

※日本では牛豚鶏は屠畜の際に、お肉と内臓に分けて処理されてから卸問屋に行くので、別々になるんです。

鶏モモ(Chicken Legs、Chicken Thighs)

日本では、鶏肉といったら鶏モモ!というくらい流通の多い部位。人気が高いため、比較的高価な部位です。柔らかくてジューシーで美味しいですよね~♪

一方、イギリスではあまり人気がないので、ちょっと安め

そしてイギリスの鶏モモの表記は、Chicken Legs(チキン レッグ)Chicken Thighs(チキン サイ)の二種類。

1 Chicken Legs(チキン レッグ)
Chicken Legsは骨付きモモ肉。日本ではこれを脱骨したものを鶏モモとして販売しています。

Chicken Legs

パッケージには折りたたまれて入っているので分かりにくいですが、そうこれです。

Chicken Legs2

クリスマスといえばこのローストチキン(レッグ)ですよね(^^)

roast chicken leg

2 Chicken Thighs(チキン サイ)
これはなにかというと、足の部分を除いた部分を鶏モモ(Chicken Thighs)として販売しているのです。足の部分は、スジが多いので別に分けているんですね。

日本とイギリスでは、鶏モモとして販売されている部分が微妙に違うんです。
つまりこういうこと。
torimomo

これは安売りスーパーで買ったとはいえ、鶏モモ(Chicken Thighs)100gで0.375ポンド=約56円!安い!

Chicken Thighs

でもでも・・・骨付きなんです(;_;)
骨なしのモモ肉もあるのですが、あまり売っていないのです・・・。

Chicken Thighs bone1

仕方ないので、骨なしゲットならずの際は日本から持ってきた脱骨包丁を使って脱骨して使っています!笑

肉屋で購入した場合は、サービスで脱骨作業をしてくれる場合もあるので、店員に声をかけてみてください。

Chicken Thighs bone2

下の写真のようにChicken Thighs skin-on(=皮付き) bone-in(=骨付き)とはっきり書いてくれてる商品もあります。

Chicken Thighs skin-on bone-in

これがChicken Thighs skinless(=皮無し) boneless(=骨無し)。
Chicken Thighs skinless boneless

また、イギリスでは、このChicken Thighsを取り除いた部分の骨付き肉をChicken Drumsticks(チキン ドラムスティック)と呼びます。

Chicken Drumsticks

私はカレーに使うのが好きです(^^)

Chicken Drumsticks1

“Drumsticks and Thighs”と書かれたミックス商品もあります。

鶏ムネ(Chicken Breasts又はChicken Breast Fillets)

ヘルシーなので最近日本でも人気が高まりつつあるものの、味が淡白なのでいまひとつ売れない部位。値段も安価。余剰部位なので、挽肉になることが多いです。

鶏ムネは英語でChicken Breasts又はChicken Breast Fillets(チキン ブレスト又はチキンブレスト フィレ)

皮ありと皮無し両方が販売されており、イギリスでは日本と違って一番人気の部位。
皮あり100gで0.86ポンド=約129円。モモより割高です。

Chicken Breasts

皮無しだと100gで1.33ポンド=約200円。高い~。
Chicken Breast Fillets

モモは骨なしでさえなかなか販売されていないのに、ムネは味付け肉も豊富に売られています。

Chicken Breasts tastey

一番味が濃そうなのを購入しましたが、実際味がほとんどしなかった(ロンドンあるある)です笑

Chicken Breasts tastey

日本では、鶏モモ>鶏ムネ
イギリスでは、鶏モモ<鶏ムネ
なんです。

鶏ササミ(Mini Breast Fillets)

100gで1.1ポンド=約165円。モモより高く、ムネより安い価格設定です。
鶏ササミは英語でChicken Mini Breast Fillets(チキン ミニ ブレスト フィレ)

Chicken mini breast fillets

手羽

手羽は、手羽元・手羽中・手羽先に分かれます。
図にあるように、手羽中は手羽先の一部を指します。

teba

英語にすると・・・
手羽:Wing/Whole wing
手羽元(下の写真):Wing stick/Drumette


手羽中:Middle wing/Mid-joint-wing/Wingette/Flat
手羽先:Joint wing
手羽先の先端のみ(手羽先から手羽中を取って残った部分):Wing tip/Ti

そういえば、Planet Organicというオーガニック系のスーパーでは、こんなおしゃれなパッケージで鶏肉が販売されていました~♪

chicken planet organic

と、すっかり長くなったので、今回はこの辺で。
鶏というと、スーパーでも鳩や七面鳥、精肉店に行くとライチョウ、キジなんかも売っています。
今日、中国人の友人から鶉(うずら)を4羽もらったので、調理したらまたブログに書きます~(^^)
——————————————

肉屋の娘ブログ

全国食肉学校
なぜ肉屋がおもしろいか
ウェディングビーフ?肉屋の結婚式

和牛を世界へ

和牛の美味しさをイギリスへ
上州和牛デモンストレーション 日本食レストランTenichi
上州和牛ワークショップ 中華レストランRoyal China Club
ロンドンJapan祭 全農ブースにて和牛販売
ロンドンHyperJapan 全農ブースにて和牛販売
ヨーロッパ最大級の食の展示会 SIAL in Paris 2018

日英の肉比較

牛肉 サーロイン編
牛肉 リブロース編
リブロースの売り方について考える
牛肉 ヒレ編
牛肉 モモ ランイチ編(ランプ/イチボ)
牛肉 モモ ウチモモ編
牛肉 ハラミ編
牛肉 タン編
豚肉 ヒレ編
豚肉 ロース編
豚肉 バラ編
豚肉 カタロース編
豚肉 カタ(ウデ)編
豚肉 モモ編
豚肉 ポークリブ/Rack of Loin Ribs
鶏肉の部位編
鶏肉の部位の勘違い Chicken DrumsticksとWing